2023年9月11日の素話(かっぱのすもう、じゅげむ)
水遊びが終わり、先日ふれあい祭りも終わったので、素話の時間が戻ってきました。
さあ、今日は何を話そうか?と毎回考えるのですが、少し久しぶりなので分かりやすいお話を選んでみました。
かっぱのすもう(たんぽぽグループ)
以前も話をしたことがある、絵本を基にしたお話です。かっぱが畑のきゅうりを盗んでいくのですが、その盗んだきゅうりを景品に、かっぱたちがすもう大会を開いています。きゅうりを盗まれた祖父、父、息子の3人がこっそりとその様子を覗いていると、かっぱに見つかって、なんと祖父、父、息子の3人はかっぱの相撲大会に参加させられてしまう、というお話です。
かっぱは「きゅうりが好き」「相撲が強い」「頭にお皿があって、そこには水が溜まっている」などの基本的なイメージを子どもたちが持っていれば、説明無しで話ができるのですが、子どもたちは「かっぱ」というものに色々なイメージを持っています。そのあたりのイメージを合わせておくと、子どもたちが話に集中できる準備となります。
かっぱのイメージが十分出来てきたら、お話スタートです。話が盛り上がるに連れて、たんぽぽグループの子どもたちも頭の中にかっぱの相撲大会がイメージでき始めます。しっかりとイメージできた子どもはとても楽しそうに聞くことが出来ました。
寿限無(すみれグループ)
異年齢クラスの一つで、「言葉遊びを楽しんでいる」という話を聞きました。子どもたちが楽しんでいるものに引っ掛けてお話を選ぶと、子どもたちにとっては聞きやすいことが多いです。「話を聞いてくれない」と大人が嘆くより先に、大人は子どもたちが「聞きたくなる話」をすることを心がけたほうが良いですね。
そのためには子どもたちをよく観察しておくことが大切です。
じゅげむのお話は何度もしています。ストーリーを楽しむ子どももいれば、中には「自分も言えるようになりたい」と思う子どももいるかも知れません。今日はそんな「自分も言ってみたい」という子どもに向けて、真似しやすいように工夫してみました。
「じゅげむじゅげむ ちょうすけ」だった名前が、「じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ ちょうすけ」に長くなり、さらに「じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの ちょうすけ」とどんどん名前が伸びていくのを楽しみながら、覚えやすいようにゆっくりと説明していきます。
興味を持った子どもにはすべてを覚えられるように個別に教えてあげようかと思っています。
実は保育室にも「じゅげむ」の絵本があるのですが、すみれグループ専用の絵本になっています。今までに読んだことがなかった子どもも、今回を機に絵本を手に取ってもらえたらと思います。そして、パイポパイポってどういうこと?シューリンガンってどういうこと?と気になった子どもから「知ることは楽しい」が広がっていけばいいなぁと思っています。
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