言葉の力
子どもたちの様子を見ていると、本当に面白い話がたくさん出てきます。子どもたちの頭と心のなかでどんな世界が広がっているのか、大人になった自分が覗き込んで、その中に浸ってみたらどんな感じなのだろうか。そんな想像をしながら忙しい日々を過ごしています。
子どもたちは何気ない毎日の中で、たくさんのものを吸収しています。中でも身の回りの大人たちが話す言葉や、自分の周りの子ども同士の言葉をたくさん吸収しています。
子どもたちにとって「言葉」とは自分の想いを表現するものでもあるし、周りの様子を知るための記号でもあるし、それ自体が面白くて使ってみたくなる玩具みたいなものです。言葉と触れ合っていることは意識せずともとても大切なことなのです。
大人になった今では、言葉を「記号」として「使う」事が増えてきたのではないでしょうか。言葉を正しく使う、相手に言葉を届ける、なにか言葉という「無機質な道具」を使っているような感覚になります。
「言葉にはそれ自体に力がある、どんな言葉を使うかによってどんな人になるかも変わってくる」というような文章を読みました。たしかにそうかも知れないなぁ、と感じています。
自分の今が「とても辛い」と感じているときに「辛い」という言葉を使うのか、「これから先は上がるだけ」という言葉を使うのかによって、その先に見える世界が変わってくるというものです。
どんな言葉を使うかによってその人の人生が変わるのであれば、子どもたちに使いたい言葉も変わってくると思います。
子どもたちにどんな世界を生きてほしいでしょうか。子どもたちの周りにどんな人達がいてほしいでしょうか。言葉にはその思いを実現する力があります。
素敵な言葉を使えば、素敵なことが巡ってくる。良くない言葉を使っていれば、良くないことが巡ってくる。それは声に出さなくても心の中で使う言葉も同じです。
気持ちの問題、性格の問題、染み付いた癖の問題と諦めてしまうことなく、自分や子どもたちが望む未来につながる言葉を使っていきたいと思います。
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