ChatGPTを保育で活用してみました

目次

先日山口県の活動としてICTを活用して保育士等現場で働く人達の業務改善を推進するセミナーに参加しました。

姫井保育園は、保育士等が「出来るだけ子どもたちと関わることに時間とエネルギーを注いで欲しい」と考えてICTをフル活用しています。事例紹介をさせてもらうといくつかの園に興味を持ってもらえました。県内のどの園でもICTを活用して、保育士等現場で働く人の負担が減ると良いなと思っています。

セミナーでとある園の園長先生が「発表会の劇のシナリオをChatGPTに書かせたら面白いよ」教えてくれたので、今回は素話の台本をChatGPTに書かせてみました。台本を載せておきます。

どんぐりぼうやと落ち葉のぼうけん たんぽぽグループ

ある秋の日のことです。姫井保育園の園庭に、小さなどんぐりぼうやがいました。どんぐりぼうやは、木の上でいつも遊んでいました。でも、今日は特別な日。風がふんわり吹いて、どんぐりぼうやがポトンと地面に落ちました。

「おや、ここはどこだろう?」
どんぐりぼうやはきょろきょろ周りを見渡しました。すると、ふわふわした落ち葉がたくさん!赤い葉っぱや黄色い葉っぱ、茶色い葉っぱがカサカサと揺れています。

その時、赤い落ち葉が近づいてきて言いました。
「こんにちは!ぼうや、一緒に遊ぼうよ!」
「うん、遊びたい!」どんぐりぼうやは大喜び。

どんぐりぼうやと落ち葉は、くるくるくると風にのって園庭の中を散歩しました。風が優しく吹くたびに、落ち葉たちはふわっと飛び上がり、空を舞いました。

「わぁ!ぼくも飛べたらいいのになぁ!」どんぐりぼうやが言うと、黄色い葉っぱが笑って言いました。
「心配しないで!僕たちと一緒に風に乗れば、君も飛べるよ!」

風がビューっと吹いてきて、どんぐりぼうやは落ち葉たちと一緒に、ふわふわ空の上へ。森の木々や小さな動物たちが下に見えました。

「すごい!これが秋なんだね!」
どんぐりぼうやは大はしゃぎ。

最後に風が静かになって、どんぐりぼうやと落ち葉たちはそっと地面に戻りました。どんぐりぼうやは落ち葉たちにお礼を言いました。
「今日はありがとう!また遊ぼうね!」

落ち葉たちは「またね!」と言って、風に乗ってどこかへ飛んでいきました。

どんぐりぼうやは心がぽかぽかと暖かくなり、次の秋風を楽しみに待つのでした。

 

くまさんとおかしなドングリ すみれグループ

森の中に、くまさんがいました。くまさんは秋になると、ドングリをたくさん集めるのが大好きです。ある日、くまさんは大きなカゴを持って、ドングリ集めに出かけました。

「今日はたくさんドングリが見つかるかな?」
くまさんはワクワクしながら歩いていきます。

最初のドングリを見つけたとき、くまさんはにっこり笑って、「これはおいしそうなドングリだな!」と言いながら、手を伸ばしました。ところが…!

ドングリがピョーン!と飛び跳ねて、くまさんの手の中から逃げていきました!
「えっ、ドングリが逃げた!?」
くまさんはびっくりして、ドングリを追いかけます。でも、ドングリはころころ転がって、森の中へ消えてしまいました。

「なんだか変なドングリだなぁ…ま、次のを探そう!」
くまさんは気を取り直して、また歩き始めました。

次に見つけたドングリも、とっても大きくておいしそうです。くまさんは嬉しくなって、「今度こそ、このドングリは大丈夫だ!」と手を伸ばしました。すると、また…!

ドングリがピョーン!
「また逃げた!」
今度もドングリは、くまさんの手からするっと逃げて、またころころ転がっていきました。

「ええー!?なんでドングリが逃げるの!?」
くまさんは頭をかきながら不思議に思いましたが、もう一度頑張ることにしました。

三度目に見つけたドングリは、さらに大きくてピカピカ光っています。
「今度こそ絶対に逃がさないぞ!」
くまさんは両手でしっかりと掴もうとしましたが、なんとまた…!

ドングリがピョーン!
「また逃げたー!!!」
くまさんは思わずひっくり返ってしまいました。お尻をポンポンと叩きながら起き上がると、ドングリが転がって森の奥に消えていくのを見送りました。

「もう、どうなってるんだ、このドングリたち!?」
くまさんは大笑いしながら、おかしなドングリたちのことを考えました。

その後、くまさんはドングリを追いかけるのをやめて、少し休むことにしました。すると、森の仲間たちが集まってきて、みんなで笑いながら話をしました。なんと、ドングリには「かくれんぼする魔法」がかかっていたんです!

「ドングリも、みんなと遊びたかったんだね!」
くまさんと森の仲間たちは、楽しい時間を過ごしました。

 

やってみた感想

たんぽぽグループには面白いと感じてくれたようです。場面を保育園の園庭にしたのがわかりやすかったのかもしれません。「どんぐり」を実際に手に持って遊んだりしているのでより一層お話に入り込めたのかな?と思います。

すみれグループには少し幼い話だったようで、あまり満足してくれませんでした。ということで、追加で「あたまにかきのき」のお話もすると満足してくれたようです。

ChatGPTに「4歳児を対象にする」「子どもが理解できる言葉を使う」「3分~5分の話をする」程度の指示を出せば、それなりのお話が作れるとわかりました。もちろん保育の中では人間と人間の関わりがいちばん大切なので、何でもかんでもICTに頼るのは良くないと思いますが、うまく使う事ができれば子どもと関わることに全力を注げると良いなと思います。

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