子どもの「やりたい」を守る

新型コロナウイルスのオミクロン株による検査陽性者が毎日のように報道され、なかなか気分が晴れない日々が続いています。お家の方も不安を抱えながらの生活をされていることと思います。こういうときこそ、「笑う門には福来る」と思って、積極的に笑って過ごすようにしたいものです。

保育園では年齢を問わず「乗り物ブーム」のようです。寒さもへっちゃらで子ども達は園庭を三輪車やスケーターで駆け回っています。園庭に子ども達がたくさん出る時間帯には、小さい子達が安全に遊べるように保育士が声をかけたり、すぐに止めに入れる位置に立つなど、安全に配慮しながら子ども達を見守っています。

秋頃は恐る恐る三輪車を押して歩いていた子が、今では器用に足で地面を蹴って風を切って駆け抜けていきます。スケーターに乗るのは難しいけど、スケーターに手を掛けてハンドル操作を楽しんだりしています。

モミジバフウの根本は少しだけ傾斜があるのでよいしょよいしょと登っていって、ズルズルと下がってしまうことを何度も楽しむ姿もあります。そのたびに慌てて駆け寄って「後ろ向きだとゴッツンするかもしれないよ、気をつけてね」と繰り返し声をかけています。

つくしグループの子ども達も保育士に手を持ってもらい、砦の二階からジャンプしています。気がつくと砦に鈴なりになる子ども達がキラキラした顔で自分の番を待っています。

大型遊具の一本橋は三分割してユラユラ揺れるようにしました。不安定な足場を勇気を出して渡り、満足そうに滑り台から降りてきます。

子ども達が「やりたい」と思うことの中には、危険なこともたくさんあります。子ども自身がそれを感じること、それでも勇気を出してチャレンジできるように、子ども達とたくさんの約束をしています。中には約束を守れない子どももいますが、そんな子には何回も何回も繰り返し約束を伝えて、分かってもらえるようにしています。

危険なことをさせなければ怪我もしないかもしれません。危険なことを安全に出来るようにするにはどうすればよいか?を考えて、子ども達と約束をして、たくさんの大人が見守ることで、怪我なく子ども達の「やりたい」が実現できるのだと思います。そして、勇気を出して「やりたい」が出来た子どもは、とても満足そうに笑います。それが一番幸せに感じる時間です。

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