ごめんで済んだら警察いらん

コロナが落ち着くのかどうかはっきりしないまま新しい年を迎えることになりました。年の瀬で忙しい中でしたが、「自分が子どものときってどんな子どもだったかなぁ」などと考えることが増えました。

今回は「ごめん」について考えてみました。

 子どもの頃は友達と喧嘩したり、友達の物を壊したりした時には「ごめん」とすぐ謝っていたものです。そんなとき「いいよ」の意味で、「ごめんで済んだら警察いらんわ」と笑いながら言われ、仲直りも早かった気がします。もちろん、いつでも笑って終わるという訳ではありませんでした。

「絶対に許さへんからな」と言われた時には、「ごめんて、今度◯◯貸したるから、今回は許して~や」と言ってみたり、逆に「なんでなん?昔◯◯された時には、許したったやんか」と昔の事を持ち出したり、「そんなん言うんやったらもう一生お前と遊ばへん」と突き放しておいて、次の日には一緒にサッカーをしたりと、子どもながらに色々とぶつかりあいながら友達との関係を作ってきたものです。

相手に許してもらえるように色々考えたり、許してもらえないことを経験したり、許さない!と思っても時間が経てばいつの間にか仲直りしていたりと、子どもながらに複雑な人間関係に悩みながら色々と試していたような気がします。

「ごめんね」と言われたら「いいよ」と答えなければならないわけではないこと、「ごめんね」をすればそれですべて終わった!もう許された!なんてことはないということを、子どもたちにも体験してもらいたいと思います。

逆に、素直に「ごめんね」が出来るようにもなってほしいなぁと思います。

「ごめんね」と言った子どもが、『相手に「許してほしい」と思える』ときは、子ども同士でしっかりとした人間関係が出来ています。

「ごめんね」と言った子どもが、『相手に「許してほしい」と思えない』ときは、他の子と人間関係をうまく作れていないのかもしれません。もしくは「やっていいこと」「やってはいけないこと」の区別をこれから学んでいく時期なのかもしれません。

子どもたちも年齢を重ねるにつれて人間関係の作り方を少しずつ学んでいきます。初めは自分がしたいことだけ言う子が、段々と周りの人の気持ちを察するようになり、相手の気持ちに共感していけるようになる、そんな成長をこれからも見ていきたいです。

最新のブログをメールで読む

下記にメールアドレスを記入していただければ、ブログが更新されると更新内容がメールで届きます。