2015年6月25日 第41号 ハイハイは畳の上で

2019年5月27日

副園長 姫井百合

最近は畳の敷かれた和室の無い、フローリング仕様の洋室のおうちが増えてきているようですね。畳替えの手間や費用を考えるとフローリングにして、寒いときはホットカーペットや床暖房にしておいた方が楽なのかもしれませんが、日本古来の伝統的な畳が失われていくのは残念だな~と思っています。

保育園も畳を使った保育室は珍しい時代に入っているようですが、うちの保育園では何十年もの間、0歳から3歳までの小さな子どもたちの部屋は畳を置くことににこだわってきました。

畳は1枚に500㏄の水分を吸収することができ、湿度の高い日には湿気を吸い取り、乾燥した日には水分を放出して空気中の湿度の調整をしてくれるそうです。さらには、空気中の二酸化窒素やシックハウスの原因にもなっているホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する空気清浄化作用、音を吸収する防音作用、断熱作用などなど…こんなにいいものだったのね、と思うほど、色々な効能があります。

そして、遊ぶにしても、お昼寝をするにしても、イ草の何ともいえない香りと足裏への優しい感覚や、適度なクッション性は、小さな子どもたちの育ちにとても良い影響を与えているのではと思います。

先日、毎年畳替えをお願いしている畳屋さんからお手紙をいただいたので、抜粋してご紹介します。

いつもお世話になっております。
今年も、良い資材をお安く提供させていただきます。
今回、少し、いいお話をお伝えしましょう。
或るお宅のお子さんの話なんですが、子どもさんがとてもひどいアトピー症をもっておられ、お医者さんに相談されたところ、お家の環境が良くないのではといわれ、私共のところに話に来られました。
早速お家を拝見すると、畳がひどく傷んでおり、これではお子さんの気管に良くないですよと、そこで早速畳替えをすることになりました。
その後4ヶ月くらいして来られ、お医者さんからとても良くなっているといわれ安心したと話しておられました。
本来、イ草は薬品としての効能が少しありましてね。 現在、熊本の産地ではお茶として出回っております。 また、或る大学の教授によりますと、お子さんが畳の上で勉強すると学力が向上すると、講義を聞いた事があります。
園の方ではこまめに畳替えをしているので、まったく問題ありません。
ちなみに最近出回っている中国産を使って安売りする業者がいますが、決して安いものではありません。

 

毎年、年度の変わる3月の終りに畳の傷み具合を調べては良心的なアドバイスで畳替えを引き受けてくれている長―いお付き合いの畳屋さんです。

畳は日本の風土にかなったすごい伝統文化なのですね。

これからも、ハイハイを畳の上で安心してできるように、メンテナンスをお願いしながら畳保育を守っていきたいと考えています。

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