子どもをどう見るか、どう考えるか

2021年11月25日

運動会もなんとか無事に終了することが出来ました。例年と異なる形式となりましたが、今後も保護者の皆様からのご意見も取り入れつつ、子ども達が主役となって子ども達が楽しめる行事にしていきたいと思います。

来年3月に姫井保育園は創立100周年を迎えます。コロナ禍ということもあり記念の式典等は行いませんが、簡単な記念誌を作るために古い資料や写真を集めています。その中で、創立者の姫井伊介が児童養護について書いた文献が見つかりました。昭和7年5月に書かれたものですが、今でも「うんうん、そうだよな」と頷かざるを得ないものがたくさん記されていました。一部を抜粋してご紹介します。

  • 子どもをどう見るか、どう考えるか、どう理解するか、いかに価値付けるか、児童愛護の基本的観念はそこに求められる。
  • 子どもをおもちゃにするな、子どもを可愛がり過ぎるな、子どもを邪魔者にするな、子どもを悪く賢くするな。
  • 子どもを丈夫に育てよ、子どもを賢く育てよ、子どもを良い子に育てよ。

子育てをしていると、子どもが大人の思うように行動してくれないことが一日の中で何度も起こります。そのたびに子どもを叱ったり、正しい行動を伝えたりと、親の立場からすると「こんなに大変なことを後何年続けなければいけないの」と悩んだり、「どうしてこの子は親の言うことを聞いてくれないの」と悲しくなったりすることがあるかもしれません。逆に、我が子のことが可愛くて仕方なくて、子どもが何かをする前に先回りし過ぎてしまい、「怪我しないように」とか「悪い道に進まないように」と大人が「こうなってほしい子ども」を作り上げてしまう事があるかもしれません。

昭和の時代と今の時代では違うことのほうが多いと思いますが、子どもが自分で考え体験し体に染み込ませていった経験は、大人になってから自分の力で幸せになる力を育てるためにとても大切です。昭和の教えをうまく今の時代に取り入れて子育てをしてみるのも良いかもしれません。

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