「変える」ことと「変えない」こと

令和の時代になりました。姫井保育園も2022年には創立100周年を迎えることになります。新しい時代を迎えて、「変えること」と「変えないこと」について考えてみたいと思います。

子どもの姿は大昔から実は殆ど変わっていないのではないかと思います。生まれてすぐ立って歩くことが出来ないことは大昔から同じですし、失敗と成功を繰り返しながらだんだんと自分でできることを増やしていったり、友達と一緒に遊びながら人間関係や社会の決まりごと、どうすればうまく出来るのかを考えて成長したりする姿は、大昔から殆ど変わっていません。

一方で子どもたちを取り巻く環境は年々変化のスピードを上げながら変わっていきます。

ほんの20年前までは専業主婦世帯をわずかに上回る程度だった共働き世帯が、今では倍近い数になっています。近所のガキ大将が子どもたちを連れ回って辺りを駆け巡っていた姿は、最近ではほとんど見ることができなくなりました。

今まで「当たり前」と思っていたことももう一度見直し、「これまで“こうやってきた”から同じようにする」というのではなく、「なぜ“こうやってきた”のか?」を新鮮な目で見直して、新しいことにチャレンジすることを恐れずに、変えたほうが良いことは思い切って変えていこうと思います。

 

さて、保育園で生活する子どもたちにとって一番大切なことは、「子どもたちが安全に、安心して生活できること」、「子どもたちが周囲の人を好きになれること」ではないでしょうか。もちろん生活習慣を身につけたり、運動ができるようになることも大切ですが、0歳~7歳までの時期は、人間の根幹となる部分をしっかりと成長させることが何よりも重要と思います。

保育園での生活は集団での生活です。子どもたちは自分の思いを受け止めてもらえたり、思いがぶつかったり、思い通りにならなかったりする経験を無数に繰り返して、周囲の人と一緒に生活していきます。周囲の人のことを好きになる経験や、自分の気持ちを受け止めてもらえる経験をした子どもたちは、自分自身を好きになる力や、周囲の人から好かれる力を身につけることができ、また、周囲の人の気持を受け止められる人になっていきます。

子どもたちが保育園の内外で安心して生活できること、お友達と思いがぶつかったり、思い通りにならなくなったときに、信頼できる大人がギュッと抱きしめてくれること、また、自分自身のありのままを思い切り出せる場所であることは、これからも変えずに目指し続けたいと思います。

「きげんのいい子どもに」という保育目標も変えずに続けたいと思っています。子どもたちがきげんよく過ごせる環境を整え、自ら育つ力を十分に発揮できるように保育士や調理員、園内外の環境、地域の方たちとのつながりを深めていきたいと思います。

子どもたちの成長は一進一退、急に成長したり足踏みしたり、時には今までできていたことができなくなったりを繰り返しながら進みます。目に見える成長が無かったとしても焦らず穏やかに待ちたいと思っています。

子どもたちを取り巻く環境の変化が激しい時代だからこそ、和やかな時間と空気が流れる保育園であり続けたいと思います。

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

11人の購読者に加わりましょう