夢中になること
姫井保育園 副園長です
ほしぐみの男の子二人が中心になって、とある物を見つけてきてくれました。
見つけ出したものが、これです。
なんだかよく分からないですよね。
これは、ブルーシートの切れ端なのです。
実はこの砂場の奥底に埋まっていたようで、一生懸命掘り返していくうちに一人が発見したようです。
ある程度掘り進めているときにお片付けの時間となってしまいました。
ですが、中心となった子ども達は砂をかぶりながらも一生懸命に掘り返していて、何とかすべて掘り出そうという気持ちだったようです。その場にいた保育士は「残業してもいいよ」といって続きをさせてあげました。
シートの一部はちぎれてしまったようでしたが、無事にブルーシートのかけらを掘り出すことが出来ました。
最後までこの遊びを続けることが出来た子ども達はとても満足そうにしていたそうです。
夢中になって砂場を掘り返したので、穴がかなり深くなってしまいました。
午後から小さい子たちが遊ぶときに危なくないように、残業をしていた子ども達が元に戻すところまでやってくれました。
「砂場の上のほうの砂は綺麗な砂じゃないといけんから、(砂場の近くの)おうちの中にある綺麗な砂を持ってきたらいいんよ」
「あのベンチの下にも綺麗な砂があるから、せんせー手伝って!」
などと、次に遊ぶ人たちのことも考えつつも、満足するところまで遊びこむことが出来ました。
子ども達の遊びには終わりがないことがたくさんあります。
大人からすると「いつまで遊んでるの!?」と思ってしまうこともあるのですが、何かに夢中になっている時には、その子ども自身が「満足する」というところが、遊びの終わりとなります。
勿論、全てを子どもの都合で進められることではありませんが、しっかりと自分自身が満足できるまで熱中して遊びこむことは、この時期の子ども達にとって何物にも代えがたい経験となります。
また、その遊びこむことをしっかりと保育士がサポートすることで、子どもがその保育士に対する信頼感を感じたり、遊びこむことが出来る保育園に対する信頼感を感じたりしてくれるのだと思っています。
何かが出来るようになることや、新しい経験をすることもとても大切な経験ですが、いつもと変わらないことであっても、その子自身が「夢中になること」を満足するところまでやりきる経験をすることも、保育園に通う子供たちにとって、とても大切なことだと思っています。
これからも可能な限りこういった経験をさせてあげたいと思います。
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