2024年6月10日の素話(かっぱの相撲・貧乏神)
目次
だんだんお話を楽しめるようになってきた子どもたち。聞きやすいお話に共通する「3つ」を体験してもらいました。
かっぱの相撲(たんぽぽグループ)
畑のきゅうりをかっぱに盗まれたおじちゃん、おとうさん、息子の3人は盗んだかっぱの後をつけて行きます。着いた先ではかっぱたちが盗んだきゅうりを景品にして相撲大会を開いていました。
「俺達のきゅうりを返せ」と3人が言うと、「返してほしかったら相撲で勝ってみろ」とかっぱが言い返すので、3人が相撲で勝負することになったのです。
ところがかっぱは相撲がとっても強い。さあ、3人はどうやって勝負するのでしょうか?
貧乏神(すみれグループ)
こちらはオリジナルで作ったお話です。だんだんお話のネタが尽きてきて勝手にお話を作るようになってきました。
とある男は言われたことをやらんまま大人になってしまったらしい。
子供の頃から「片付けなさい」と言われても片付けないし、「勉強しなさい」と言われても勉強しなかったそうだ。
そんな男がそのまま大人になると、結局仕事もせず毎日ダラダラして過ごしてしまっていた。それどころか家の掃除もせず、風呂にも入らないから、家はゴミだらけ、体は汚れまみれでひどい匂いをしていた。
ある日目を覚ますと、その男の家に見知らぬやつが寝っ転がっていた。びっくりした男は寝っ転がってる男に「誰だお前は!」と聞いたら、「貧乏神じゃ」と寝っ転がったまま返事をしてきた。
男はちょっと驚いたが、だからといって何かするのは面倒なので、そのままその貧乏神と一緒に暮らすことにした。
男が食べ物を取りに行こうとすると貧乏神は「俺のもついでに取ってくれ」と頼んできた。仕方がないから取ってきてやった。
男はお金がなくなったので、仕方なく働きに出かけようとすると、貧乏神は「俺の分も働いてきてくれ」と頼んできた。仕方がないから2人分仕事をしてきてやった。
男がおしっこに行こうとすると貧乏神が「俺の分もおしっこしてきてくれ」と貧乏神が言うので、仕方がないから2人分おしっこをしてきてやった。いや、これはかなり大変だった。
とまあ、何をするにも貧乏神は自分で動こうとしなかったので、いい加減頭にきた男は「いつまでこの家にい続けるつもりじゃ?」と貧乏神に聞いてみた。すると貧乏神は「そりゃお前の家が居心地ええんもんじゃから、いつまででも居続けるぞい」と返してきた。
いつまでも貧乏神にいられちゃ困るってことで、男は風呂に入って体をきれいにし、家の中を片付けた。仕事も決まった仕事を探してきて、お金を無駄に使うのではなく、しっかりと貯める様になった。
するとどうか、いつの間にか貧乏神が家からいなくなっていた。
男はきれいになった家で安心してこう言ったそうな。
「これでようやくおしっこがしやすくなったワイ」
話し方
私は大阪出身なので、どうしてもお話の中で大阪弁が出ることがあります。山口弁はなかなか使いこなせないので、子どもたちからすると不思議な言葉(イントネーション含む)を話しているのかもしれません。
お話のときは方言を出さないようにしていた時期もあったのですが、あるときから方言のほうが子どもたちの中に染み込んでいきやすいように感じ、方言を使うようになりました。
堅苦しくなく、どこか懐かしいような響きが方言にはあるのかもしれません。そんな言葉や音も大切にしていきたいと思います。
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