怒られるからしない?
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いよいよ夏本番ですね。園庭の遊具も一部新しくなり、子どもたちの遊びが広がっていくことを楽しみにしています。
子どもたちの困った行動にどう対応する?
子どもたちが泣いてしまったり、イヤイヤと駄々をこねたりすることは毎日保育園のあちこちで見られます。そんなときには可能な限り子どもたちの側について、同じ目線で話を聞いたり、肩にそっと手を添えたり抱きしめて話を聞いたりします。また、子どもたちにやってほしくないことを教えるときにも大人が立ったまま話をしたり、大きな声で怒鳴ることもできるだけしないようにしています。
時間も手間もかかるのに、なぜそうするのか?
子どもの目線になれば大人が立ったまま大きな声で怒鳴られると、とても怖い思いをします。怖い思いをした子どもは、「もうこんなことはされたくない」と感じて”大人から怒られない行動”を取るようになります。
自分のストレスやイライラした気持ちをぶつける時に、”大人の見えないところでする”とか、”大人に知られないためにはどうするか?を考える”など、逆に良くない方向にエスカレートしてしまいます。
成長途中の子どもたちは自分の力で気持ちの整理がうまくできないことがたくさんあります。そんな時に、自分と同じ目線で話を聞いてくれる大人がいれば、「困ったときには周りの大人がしっかりと支えてくれるんだ」と理解します。また、良い方法で自分で気持ちの整理をする方法を教えてもらうことができれば、子どもたちも自分の力で気持ちの整理ができるようになります。繰り返し大人からしてもらったことを自然と身につけていきます。
どんなふうに結果が出ているか?
異年齢のクラスで生活しているつきぐみ・ほしぐみはすみれさんやたんぽぽさんが下の子達に優しく関わってくれます。これまで自分たちが大人からしてもらってきたことを真似しているのです。園庭でころんだゆりぐみさんやももぐみさんがいれば、すぐに駆け寄って優しく背中に手を当ててあげる姿は、とても素敵だなぁと思います。
保育園でお兄さんやお姉さん達から優しく関わってもらえた子どもたちは、次は自分たちが優しく関わってあげる側になって、誰かを支えてくれると信じて、子どもに真似をしてもらいたい大人を目指しています。
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