自然には「不思議」がいっぱい
新年度が始まりました。新型コロナウイルスの感染が日々広がっていくニュースが続いていて、お子さんをお預かりする保育園としても、感染リスクを出来るだけ低くするように、様々な活動や行事を変更せざるを得ない状況となっています。感染しないだけでなく、感染を広げないための措置として、ご理解いただければ幸いです。
生活の環境が大きく変わる4月は、子どもたちも緊張していたり気持ちを張り詰めていたりするので、家に帰ったらその反動でいつもと違う行動やいつもよりもきげんが悪くなることもあります。保護者の皆様も仕事などの環境が変わったりして疲れる時期かと思いますが、時間が経てばいつもどおりの生活が戻ってくることを信じて、毎日を過ごしていただければと思います。
今年度から毎月、園長コラムとして様々な観点から姫井保育園の活動や保育内容についてご説明したいと思っています。保育園でどんなふうに子どもたちが生活しているのかは、毎日の送り迎えの時にお伝えしたり、連絡帳でお伝えしていると思いますが、園長コラムではもう一歩踏み込んで「何のためにこの活動をしているのか」や「こんな思いでこの保育をしている」などもお伝えできればと思います。
まずは、姫井保育園の園庭です。園庭にはご存知のように大きな木がたくさんあります。園庭の中心にあるケヤキやモミジバフウは、これから夏にかけて鮮やかな緑の葉っぱをたくさん茂らせると思います。この樹の下には気持ちのいい木陰が作られて、夏の暑さから子どもたちを守ってくれます。さらに夏にはすみれさんたちの蝉取り隊がこの樹に寄ってきたセミを目ざとく見つけて捕獲します。また、秋になればキレイな色の葉っぱをたくさんプレゼントしてくれます。時には刺されると大変痛いイラガの幼虫を呼び寄せたりする、少し困ったところもありますが、それもまた自然の営みを子どもたちに教えてくれます。
子どもたちは園庭で過ごすだけで自然の移り変わりを体全体で感じ取ることができます。冒険の森のように日陰だと夏でも涼しい場所があることや、緑の葉っぱより赤い葉っぱのほうが固くてボロボロになりやすいことなど、園庭には「なぜだろう?」「不思議だな」と考えるきっかけがたくさんあります。ケヤキやモミジバフウは葉っぱを落とすのに、ツバキやヤマモモは冬でも緑の葉っぱがついているのはなぜだろう?と違いに気づく子もいるかも知れません。
子どもたちには「なぜだろう?」「不思議だな」とたくさん感じてほしいと思います。その思いにどういう言葉で答えれば子どもたちに届くのか、どういう風に関われば子どもたちの興味関心をもっと引き出して遊びに繋げられるのかを考えるのは、もちろん難しいときもありますが、子どもたちの成長を支える保育の仕事の醍醐味だと思います。
せっかく自然を間近に感じられる姫井保育園でお子さんたちが生活できるのですから、自然の中の「不思議」もたくさん感じてほしいと思っています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません