2017年5月19日 第45号 あそびの中で子どもは育つ!
主任保育士 山村 美穂子
園庭にどっしり座り地面のサラサラの土を取るサラ粉集め、2~3人で頭を突き合わせている風景は保育園の風物詩といっていいくらい、ずっと受け継がれています。そのサラ粉に水を加えてやがて泥団子作りが始まります。どうしたら綺麗な硬い泥団子になるのかチャレンジしています。
ちょっと油断すると小さなお友だちにサラ粉をひっくり返されたり、泥団子を壊されてしまうこともあります。それを必死になって守る幼児さん。時には仲良くおしゃべりしていたかと思うと泣き声が聞こえてきたので行ってみると3人の仲が2対1の関係になったようで仲間外れにされたと友だちに半泣きで訴えています。しばらく遠くから様子を見ているとそのうちまたサラ粉取りが始まり笑い声も聞こえてきました。
見て、触って、発見して…子どもは遊びの真髄である『楽しさやおもしろさ』求めてさまざまなことに思いつき工夫し行動に移して遊びます。
また、あそびは人と人を結び、社会性や友好性を形成する活動です。年齢を重ねおもしろさがわかるにつれて、仲間と遊ぶことを好むようになります。あそびのなかで、子どもはいじめたり、いじめられたり、ケンカをしたり仲直りをしたり、知恵を出しあって協力するなかで友だちと関わる力を獲得します。あそびの中で我慢をし、感情のコントロールの仕方を身につけていきます。時には取っ組み合いのケンカになりひっかき傷をつくることもあります。ハラハラする場面に遭遇することもたびたびですがあそびの中での体験が子どもたちを育てます。ひとつでも多くの経験をさせてあげたいものです。
あそびの中で発見したこと、できたことを認めてあげ、辛い思いをした時には「つらかったね…!」と受け止めてあげてください。そして手を出すのも、口を出すのもちょっと待って見守ってあげることも大切です。
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