2018年3月22日 第46号 子どもの心の「甘える壷」

2019年5月27日

主任保育士 山村美穂子

ある雑誌のコラムの中に小児科医の先生のこんな言葉を見つけました。どんな壷なのでしょう?先生のことばを抜粋させて頂き紹介します。

子どもは赤ちゃんのころから毎日、自分に最も近い存在である親との間で「甘える」「甘えさせてもらう」という営みをひたすら繰り返しています。子どもが大きくなるまでには何万回、何十万回と積み重ねられることでしょう。

「この甘えてもいい」という体感から「人に甘えてもいい」「人を信じてもいい」ということを覚えていきます。これが人に対する信頼感のもとになります。この甘えを満たすことを繰り返していく営みを「壷」に見立てて説明しています。

人と関わっていく中でその壷が満たされ成長していきます。壷の中の水が十分溜まれば重石のような心の安定感ができあがり重石がしっかりしていれば壷は倒れることなく安定して立ち続け倒れそうになっても起き上がりおきあがりこぼしのように立ち直ります。そしてこの壷をいっぱいに満たしてあげられる存在が家族であり両親であり特にお母さんなのです。

「甘えさせてあげる」と「甘やかす」の違いは「甘えさせてあげる」とはスキンシップや態度という非言語や言葉を使って「あなたのこと見ているよ、大好きだよ、大切な存在だよ。大丈夫だよ。」という安心感を与えるものに対して「甘やかす」は大人の都合に合わせて子どもの気持ちを物やお金で埋め合わせることです。また子どもが自分でやるつもりなのに親が手だしすれば過干渉になり甘やかしになります。やるつもりかどうか待つことが重要です。

自立を急ぐのではなく、ゆっくり「甘えさせてあげる」ことで、心が満たされ子どもは自然と自立していくのです。「抱っこ~」を求める間はまだまだ抱っこが必要なのです。子どもの存在をしっかり見つめ急いで育てずに、「甘える壺」を十分満たしてあげてくださいね。

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