2017年3月15日 第44号 虫歯を作らないために
保育園での歯科検診の折、歯科医の嶋本先生に感想をうかがったところ、3歳以上の子どもたちに虫歯がまま見受けられるとのことでした。
特に永久歯に生え変わった後の虫歯は、ずっと悩みの種になりかねないので、虫歯予防が大事なのはいうまでもありませんが、乳歯の虫歯も永久歯の生え具合をゆがめることがあり、乳歯の手入れも欠かせないそうです。
(嶋本先生からのアドバイス)
- 虫歯にならないための要点は一口に言えば、規則正しい生活です。食事、おやつ、歯磨きを決まった場所、時間で規則正しく行うことです
- 砂糖が歯の大敵ということもあるのですが、砂糖菓子を無理矢理に除去するよりも、お菓子をだらだらと食べさせず、おやつの回数をきちんと限ることが大切です
- 乳歯から永久歯への生え変わりは5歳前後から始まります。永久歯は生え始めたとき、乳歯よりも後ろ側にあり、これまでの磨き方では、永久歯に歯ブラシの毛先が届きません
- ブラシを横や奥から動かさないと綺麗に磨けないのですが、子どもには難しいこともあり、大人が介助して口を開けさせてブラシの動きをサポートすることが必要です
永久歯が生えてくると違和感があるので大体の子どもはサインを出してくるはずです。これに注意しましょう。
一生持ち続ける歯ですから大切にして、出来るだけ食事ごとの歯磨きを心がけましょう。
3歳くらいまでの歯磨きの介助は親子関係のとても大事なきずなの一つだと思います。歯の手入れを通じて親子が心身を触れ合わせる貴重な機会であり、この時期限りの子育ての姿ですから、成長後には決して繰り返せない、温かい時間として楽しんでいただきたいと思います。
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