2014年3月17日 第38号 小学校へジャンプ

2019年5月27日

今年の冬は関東の方が大雪に見舞われ大変でしたが、3月に入りやっと春めいてきました。

保育園の中では、ひな祭り会の翌日から新年度への進級準備や年長児の卒園準備が始まりました。それぞれのクラスが1つ上のクラスの部屋へ移動して、4月からのスムーズな保育に入れるようにしています。

年少のつくしグループと年中のたんぽぽグループは保育室は変わりませんが、年長のすみれグループがいなくなり、2歳児クラスのもも組が入ってきて、何となく誇らしげな様子です。年長のすみれグループは小学校準備のため、卒園までの1ヶ月をそらルームで過ごします。うちの園では、3、4、5歳一緒の異年齢保育のため、年長児だけのクラスは子どもたちにとって、とても新鮮な環境です。

目前の小学校入学はご家庭でも話題になることが多いことでしょう。特に初めてのお子さんの入学であれば、保護者の方も不安があって「小学校に行ったら………よ。」とか「もうすぐ小学生になるのだから………ね。」とか、入学の自覚を持たせて”しっかり”させようとする言葉かけもついつい出てしまうのではないでしょうか。小学校に向けて、子どもたちの顔も希望と不安の中で揺れ動いているように思えます。

保育園では、字や数を一斉に教えるといった、いわゆる小学校の学習を先取りした早期教育をあえて行っていません。小学校教育を先取りすることで、小学校に入ってから、「もう知ってるからいいや。」と思って先生の話を聞かなくなったり、間違って覚えてしまっていたりすることも起こりがちです。

それ以上に気をつけておかなければいけないことは子どもにはその年代に応じた発達課題があるということです。乳幼児期には、思考力を鍛える知的学習よりも、リズムある生活と遊びが何よりも大切な活動内容で、その中で丈夫な身体をつくり、豊かな情緒を培っていくと考えています。

特に3歳くらいからは、多様な子ども同士の関わりあいを学び、意欲をもって、いきいきと遊びを創り出していく中で、その後の人生を生き抜いていく総合的な力が育まれると思います。その力が足りないところに知的な学習を積みあげても先にいって伸び悩んでしまうことになりかねません。

また、知的な学習の中では、出来不出来によって早くから劣等感が生まれやすいのも困った現象です。

十二分に自分が認められ、愛されて、のびのびと育つことによって、自分に対する自信や自尊心が生まれ、それが何にも負けない人生の基礎を作っていくのだと考えています。少しでも早く勉強を教えておけば、できる子になるのではと保護者の方の焦る気持ちはわかりますが、長い人生を見通したときに、幼児期には目に見えない力を育ててあげているのだという大切さをわかっていただけたらと思います。

子どもたちは幼児期から少年期へスロープを上がるように少しづつ成長していくというより、小学校の入学を境に大きく1段ジャンプするような成長の仕方を見せてくれます。

年長のすみれグループの子どもたちが勇気をもって大きくジャンプできるよう、3月のそらルームではきめ細かくサポートしながら、楽しく充実した時間を過ごさせてあげたいと思っています。

ご家庭でも「大丈夫だよ。」「応援してるよ。」と入学に向けて希望と安心が持てるような言葉がけをしてあげてください。

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