2012年5月17日 第35号 元気のもとは生活リズム

2019年5月27日

4月から新年度に入り、2ヶ月が過ぎました。

子どもたちは、進級したクラスの環境に慣れてくるにつれ、遊びもダイナミックになってきます。新入園のお子さんにとっては保育園自体が未経験で、環境が激変したわけですが、今ではすっかりクラスに溶け込んでいます。

これからの時期は戸外遊びのオンパレードです。ブランコや鉄棒、登り棒など園庭遊具にとりついたり木登りをしたり。三輪車を漕ぎまわったり、虫探しに熱中しているグループもあります。

こうした戸外遊びは子ども一人ひとりが自分の身体と心をバランスよく作っていくために最も大切な場です。2~3歳あたりからは、戸外遊びの中で友達関係もできてきて、それが子どもたちの社会性を自然に育てていきます。

自分で歩いて外に出ることがない赤ちゃんにとっても、戸外は大事です。保育園で「お散歩車」に乗って園庭をめぐる外気浴は、皮膚や気管を鍛えるだけでなく、自然の光や風を受けとめ、感覚が育っていく為の大切な機会です。

こうして子どもが戸外の遊びに生きいきと楽しんで取り組めるように考えていくと、そのためになんといってもいちばん肝心なのは、子どもが遊びに向かうための元気です。

疲れてきげんの悪い状態では遊びに打って出ることができません。遊び疲れてオーバーワークになっているのならば、休養が必要です。夏場午前中の遊びの疲れを持ち越さないようにお昼寝をするのもこのためです。

また子どもは退屈でもきげんが悪くなります。エネルギーの失業状態です。そうでないようにするには、園庭が遊び場としておもしろくなければなりません。遊具も必要ですが、木陰やちょっと冒険めいたところも欲しいと考えています。園庭に木を植え、小山を作っているのはそのためです。

保育園での子どもの元気をさらにさかのぼって考えて行くと、おおもとの大切な要素として、「生活リズムを安定させる」ことに行きつきます。よく早寝早起きと言います。確かに早めの方がいいのでしょうが、そう早くなくても日々安定しリズムのあることが大事です。

早かったり遅かったりというのは、大人にはある程度適応できても、子どもの体と心を落ち着かなくし、保育園の生活サイクルに付いて行きにくくなります。すると一日がなんとなく疲れっぽく気持ちも弾みません。

毎朝ほぼ決まった時間に起こしてあげる。そのためには、就寝時間もきちんと決めておく。そして朝ごはんをしっかりとって登園する。

単純なことですが、忙しく、また夜が遅くなりがちな大人には案外難しく負担の多いことかもしれません。

しかし睡眠と食事のサイクルは生きるリズムの基本で、ここが安定しないと、人生のスタート時点でぐんぐん成長している時期の子どもの育ちが危うくなるような気がします。

生活リズムを安定させて、陽気のいい時期を、園庭中力いっぱい身体を動かして、楽しく過ごしていけるようにしましょう。

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