2012年3月15日 第34号 自由保育参加について

2019年5月27日

寒い日の多かった冬もようやく去り、保育園は3月24日の卒園式を前に、「お別れ会」、卒園アルバムの作成、新年度の準備など、なかなか忙しい時期に入りました。

この1年間を振り返り、保育園に寄せられましたご理解、ご協力に感謝申し上げます。

ひまわり会(保護者会)からはとくに「夏まつり」、「うんどう会」、「はっぴょう会」に積極的な企画と参加をいただきました。

子どもたちを真ん中にご家庭と園が協力する中で、私たち保育園職員も、お子さんや園に寄せるご家庭のさまざまな思いを学ばせていただいたように思います。お忙しい中で役員の皆様はじめ積極的に園の行事に関わっていただいたことに、あらためてお礼申し上げます。

さて、新年度から幼児クラス(つき組、ほし組)ではご家庭が園に関わっていただく機会をさらに進めて、御都合のつく日に、自由にお子さんのクラスに入り、子どもたちと一緒に過ごしていただくことを企画しました。

従来、ご家庭から似たようなご希望の問い合わせが時折あったのですが、園としてこうした触れ合いが申し出られたごく一部のご家庭限りでは、子どもたちの気持ちや公平ということを考えて、踏み切るに至りませんでした。

しかし、子どもが保育園で過ごす生活を実感してみるのは、ご家庭での子育てやお子さんへのまなざしを豊かにする貴重な機会になると思います。また、子どもたちにとっても、広くさまざまなお母さん(お父さん)が折々にクラスに入って一緒にすごしてくれるのは、家庭のにおいが入ってくるうれしいことです。

実はこの試みは、保育参観から保育参加へ、という最新の保育セオリーの動向です。

もちろん、お仕事を持つなどお忙しい立場の保護者にとって、たびたびできることではありません。しかし1年に1度でも保育園とお子さんの生活にどっぷりと漬かってみるのは、子育ての手ごたえや楽しさを一層奥行きのあるものにすることは間違いありません。

またそこで感じたところから、さまざまなご要望や、場合によっては園への苦情も出てくるかもしれません。実はこの点も保育参加セオリーの一つの眼目になっています。私たち保育者にとって、保護者の方の目線が保育を見直すよいきっかけとなることがあると思います。

新年度、ほし組、つき組の2クラスで、クラスが落ちつく6月あたりから、1クラスについて1日1名のご参加で、ご希望を募って実施していきたいと思いますので、ご希望の日を選び、保育サポータ-としての姿をお子さんに見せてあげて下さい。具体的には入園式でご説明します。

私たちはこの試みがきっとご家庭と保育についての相互理解を深め、この園の保育をより質の良いものに高めていくと信じています。どうぞご理解とご応募をよろしくお願い致します。

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