2007年5月21日 第24号 集団の中で育つこと

2019年5月27日

新緑の5月、つややかな青葉に囲まれる園庭で遊び声が弾けています。

新年度が始まって、最初はお母さんから離れられず大泣きしていた新入児も、少しずつ遊びまわるサイクルに入ってきました。

保育園に慣れてくると、次第に自分を出せるようになって自分の思いを通そうとしてきます。家では好き勝手に出来ていたことが、保育園ではそうはいかない場面にたくさん出会います。まず、家にないルールが保育園には色々あります。また思い通りにやろうとすると、そうさせてくれない友だちがいます。いつも自分が先だったのに、もっと強い奴がいたりするのです。

そこで泣いて登園を嫌がる第2ラウンドに入る子が出てきたりもします。子どもたちは保育園という小さな「社会」の中で、葛藤し、協力し、反発し、共感し合います。特に3歳くらいからは、こうして友達と同じ思いをする自分と、友だちとは違う自分を発見し、この両方の喜びと悲しみの中で社会的な自我を形成していきます。我慢する心、自己主張する力、自分を律する心、チャレンジする力、を自分の中に育てて他人や社会と折り合いをつけ、上手に生活する「生きる力」をつけていくのです。

ぶつかりと共感を生きる子どもたちは自立の第一歩を踏み出しているのです。これらは目に見えない内側の働きですが、保育園の存在意義の第一は、このたくましい育ち合いができる場があることだと思います。

地域の中での子ども社会が失われてしまった今、保育園や幼稚園だけがこうした社会性の基礎を作ることのできる場になっています。思い通りにならないこともあるが、ひとりでは決して得られない、友だちとの共感や協力の喜びに手ごたえを感じ、今日は誰と何して遊ぼうかときげんよく登園してくれる子どもたち。私たちはそういった姿をめざして、子どもの育ちを助けていこうと思います。

子どもの力を信頼しながら、ご家庭と保育園で手を携え、すこやかな成長を支えていきたいと考えています。

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