怪我の経験
園内研修
怪我の対応や危機管理
先日園内研修で、幸坂総合教育研究所の幸坂先生から、子どもの怪我や危機管理について学びました。子どもたちが生活する中で、擦り傷や切り傷のような小さな怪我は大きな怪我や事故を防ぐために必要であると考えていますが、怪我への対処を体系的に整理できたのは良い経験でした。
ご家庭でも参考になるものがあると思いますので、一部ご紹介します。
擦り傷等 | 血液、砂、泥がついているときには、水道水で洗い流す
清潔な不織布で5分以上圧迫し、血が止まればそのまま自然治癒させる |
内出血
たんこぶ |
内出血やたんこぶが出ているときは、基本的には様子を見ても大丈夫
ぼーっとしている、嘔吐するようなときには注意が必要 |
骨折 | 酷く痛がり、折れた箇所がすぐに腫れてくる
一番楽な姿勢にさせて、固定した上で病院へ連れて行く |
やけど | 服の上からでも水などをかけて冷やすことが一番大切 |
擦り傷等は水道水で洗うだけで消毒をしないほうが、自分の持っている「傷を治す力」を伸ばすことになるなど、基本的なことですが、改めて教えていただいけました。保育園の子どもたちが小さな怪我の経験から、怪我をしない身体作りが出来るように、しっかりと応急処置をして、生き生きとした生活を続けられるようにしていきます。
また、AEDの使い方についても教えていただき、練習機を使って後日職員が練習にも取り組みました。
胸骨圧迫の練習ができる道具を使って圧迫の強さやリズムを体験してみると「思ったよりも力を込めないと出来ない」「リズムに合わせてやるのは大変」「一人でずっとやり続けることは出来ない」など改めて心肺蘇生の大変さと重要さを知ることが出来ました。
子ども一人ひとりの主体性を尊重すること
姫井保育園では「きげんのいい子どもに」という保育目標のもと、子どもたちが育つ力を存分に発揮できるように環境を整えて関わることを大切にしています。
それと同時に、保育所保育指針でも謳われているように、「子ども一人ひとりの主体性を尊重すること」も大切にしていかなければいけないと思っています。今回の園内研修ではその点についても再度みんなで意識合わせを行いました。
子どもたちが大人になったときには、今ある仕事はもしかしたらほとんど無くなってしまっているかもしれません。また、今の生活からは想像もできないほど生活スタイルも変わっているかもしれません。
どんな未来になったとしても、そのときにしっかりと幸せになる力を今の子どもたちが身につけられるように、子どもたちが自分たちで幸せになる力を身につけられるようにするためにはどうすればよいのかを考えてもらいました。
子どもたちは大人や周囲の友達を真似を通して、「やりたい」「ワクワクする」というエネルギーを使って成長していきます。
子どもたちが「真似をしたい」「あんな風になりたい」と思ってもらえるように、子どもたちの近くにいる大人が主体性を持っていくこと、子どもたちのことをよく見て(観て)、子どもたちの心・感情に寄り添って受け止めて、その思いを言葉や行動で表現していくことが大切だということ、子どもたちが「やりたい」「ワクワクする」という気持ちになれるように、時には子どもたちに先回りして仕掛けをしてみたり、時には子どもたちの言動をじっと我慢して待ってみたりと、様々な関わり方で実現していくことが、子ども一人ひとりの主体性を尊重することではないかと思っています。
素敵な保育の姿を事例を使って勉強してみたり、職員同士で色々と話し合ったりと短い時間ではありましたが、子どもたちの保育園生活が出来るだけ居心地の良いものになるように、日々の振り返りとなればと思っています。
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