2005年2月7日 第18号 クラス編成について -子ども同士の豊かな関わりをめざして-

2019年5月27日

新しい年も2月に入ると、保育園はしばらく行事もほどほどに、日常の落ち着いたリズムで過ごしています。

昨年の後半は園舎の増築工事で何かとご迷惑をおかけしましたが、あちこちを少しずつ広げたり、不便なところを手直しした分、生活の流れもスムーズになったのではないかと思います。

ところで、この増改築は前にお知らせしたように、増加する入園希望に対応してほしいとの内外の要請によるものでした。そこで工事が完成した本年1月から当園は従来の60人定員から90人定員になりました。

急激な人員増加にならないよう、前もって徐々に調整をはかってきましたので、クラスの雰囲気を変えることなく、90人への移行をすませることができました。

ところで、今年の4月からの新年度は、広くなった保育スペースを活用して、ゆったりしたクラス編成にしたいと思っています。

3歳、4歳、5歳の幼児クラスは現在つき組、ほし組の2クラスですが、4月からはもう1クラス、「そら組」を加えた3クラスとなる予定です。

新入園のお子さんも含めてつき、ほし組から幾人かそら組にクラス替えしていただき、現在つき組の使っている保育室がそら組になり、人数も、つき、ほし組よりも数名多くなります。担任は今まで通り、5名の職員がつく予定です。

0、1、2歳児のクラス編成に変わりはありませんが、2歳のもも組は4月からは2部屋を使うことになります。

定員は増えましたが、今までよりも少人数クラスになることによって、子供たちの園生活がさらに、落ち着いて充実したものになるよう心がけていこうと思っています。

当園では6年前から3歳児、4歳児、5歳児は3年齢混合のクラス編成を取ってきました。

以前の園便りでお伝えしたことがありますが、小、中学校でのいじめや不登校、学級崩壊、引きこもりなど、心配される問題の奥に、子どもたちに人とかかわりあう力がきちんと育っていないのではないかということがあります。

人と比べられることの多い競争社会の中では、「みんな違っているのが当たり前」と他人のありようを認めつつ「僕は僕でいい、私は私でいい」と思えるしなやかで強い心のベースができていないと、かえって実力や長所を発揮できなかったり、プレッシャーで萎縮してしまうものです。そうした基本的な構えは、人間同士の豊かなかかわりを小さなうちから経験することで初めて持てるような気がします。

兄弟が少なくなり、地域の子ども集団がほとんど失くなってしまった現代では、保育園や幼稚園が子ども同士の育ちあいのできる大切な場所になっています。

特に異年齢の合同クラスでは年齢の違った相手と日々かかわることで多様な人付き合いを自然にこなしていける地力も養われます。3歳児は1つ上、2つ上のお兄さん、お姉さんたちに接しながらお手本や目標を自然に取り入れていくでしょうし、4歳児は3歳児の面倒を見ることもあれば5歳児にフォローされたりと多面的な経験をするでしょう。そして5歳になると模範とリーダーシップを示す立場に立つことになります。

こうした多様な関わり合いは、必ず子どもたちに楽しい毎日と力強い成長をもたらすことと思います。

多様な経験という点では、年齢ごとの課題活動も取り入れます。前回の園だよりでご紹介したお米体験活動もそのひとつです。昨年の増築工事中はなかなか落着いてできなかったグループ活動ですが、1月からはわらべ歌や造形活動など、年齢に見合ったテーマと内容を選んで、楽しく集中できるよう取り組んでいます。

週2回、8名の小人数でしている「にじみ絵」の時間には、クラスのざわめきから離れて静かな雰囲気の中で色彩のイメージを広げ、豊かなファンタジーが育つのを大切にしています。

5歳のすみれグループは卒園まで1ヶ月あまりとなりました。保護者の皆様には小学校入学を目前に期待とともに多少の不安も持たれる時期かと思います。

当園では必要範囲以上の字の読み方、書き方や器楽演奏など小学校で勉強することを先取りして教えていくことは、敢えてしていません。

0歳~2歳までは家庭的なくつろぎの中で保育者との信頼と安心を第一に日々の活動を考え、3歳から上のクラスになるとそれまでに培ったきげんのいい心の元気をベースに友だちと遊ぶ力や物事に自主的に取り組む意欲を育てることを大事にしてきました。

すみれグループの保護者の皆様には、ご家庭と保育園ではぐくんできた子どもたちの力を信じて励ましながら、小学校入学の日を迎えていただければと思います。

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