2003年8月1日 第13号 夏の遊びと健康

2019年5月27日

子どもたちが楽しみにしていた夏祭りも無事終わり、いよいよ本格的な夏が始まりました。

今年は梅雨が長く、比較的涼しい日が多いようですが、地球環境の悪化が心配される中で、異常気象やオゾンホールによる紫外線の害など、夏の過ごし方も何かと気がかりな事柄が出てきています。

保育園では今年になって、懸案だった保育室4部屋(もも組、つき組、ほし組、プレイルーム)のエアコン設備を整えることができました。

従来、3歳以上の幼児クラスには冷房空調がなかったので、夏は子どもたちにとってしのぎにくい我慢の時期でもありました。

今年からは冷房を上手に使って、酷暑の時期にも活発な遊びと快適な休養を組み合わせ、より意欲的にすごせるのではないかと思っています。

また、紫外線については最近では乳幼児期にたくさん浴びると、かえって免疫力が低下したり、皮膚の異常を起こす危険があるなどの指摘もあって、保育園でも首すじをガードする帽子を斡旋したり、プール遊びの際の日よけのテントやパラソルを設置するなどの予防策をとっています。

真っ黒になって遊ぶ子どもの姿が夏の健康的なイメージでしたが、乳幼児ほど皮膚が薄く紫外線の害を受けやすいとのことで、夏は特に紫外線量が多く外遊びの時間も長いので気をつけていこうと思います。

しかし、紫外線の害に留意しながらも、子どもたちにとって、元気に外遊びをすることは、とても大切なことなので、それぞれの必要性をはかりにかけて、夏ならではの安全で楽しい生活を作っていこうと心がけています。

また、室内では7月より水彩遊び「にじみ絵」と「おはなし」を週に、1、2回「つき組」「ほし組」を対象に始めました。

全体に生活が夜型になりがちで、テレビやビデオの強い刺激が多いせいか、一昔前に比べて、子どもたちが活発な反面、気分のむらが激しかったり、じっと集中して遊べないなど、落ち着きを欠きがちな面も、時折感じます。

静かな時間と空間の中で自分の内面の世界に入って、おはなしからイメージをふくらませたり、さまざまな色がにじんで作り出す色彩の世界を味わったりすることで、ハイテンションになっている今の子どもたちが、落ち着きのある柔らかな心をはぐくんでくれればと願っています。

子どもの育ちについて、気がかりな話題の多いこのごろですが、保護者の皆様とともに、子どもをしっかりと見守りながら、きげんのいい夏をすごしましょう。

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