2002年6月5日 第10号 園庭のベンチ

2019年5月27日

5月は雨の日が多く、今年のこいのぼりは水を飲んでばかりいたようですが、ようやく晴れ間の多い初夏がやってきたと思ったら、暑い日が続いています。

もう少ししたら、今度は梅雨入りですから、今のうちにしっかりと身体を動かそうと、各クラスとも園庭遊びやお散歩に張りきっています。

先日、雨の合間をぬって園庭にベンチを設けました。これはお迎えの時に親子やご家庭同士などでくつろいでいただけるようにと考えたものです。そして職員総出でケヤキのまわりの芝生もはりなおし、プランターや花壇の花の苗も新しくしました。

保護者の方々は、職場から保育園のお迎えに来られることが多いと思います。その場合、いわば仕事モードから家庭モードに気分を切り替えていくのは、何でもないことのようでいて実はかなり心理的な努力を要することなのだそうです。

仕事人から母ないし父になるということですが、そのあいだにちょっとした間とかある種の中間モードがあるとそれが楽になると聞きました。お迎え前に夕食のお買い物に寄ってこられるなどというのも、そういう切り替えの一つだろうと思います。

また子どもにとっては、園から帰るとき園児という集団モードから、個人モード、家庭モードに入るわけで、やはり園庭での親子のひとときがあると子どもにとっても流れが自然でいいのかなと思えます。

このあたりは保護者の皆さんには今までも上手に対応されていたところでしょうが、大人用のベンチもあれば、ひとときをよりゆっくりと過ごしていただけるのではと、置いてみました。そんなわけで、お迎えの折をゆとりのある範囲でお子さんやご家庭同士、園庭で過ごしていただけばと思います。

保育園は集団保育の場として、しつけや教育が大事だととらえられてきました。それが無理なくきちんと成り立っていくのは、子どもたちが周りの人や環境に安心と信頼を持ててこそですし、その意味できげんのいい子どもであることが大事です。そのためにもご家庭と保育園がいろいろな面でふれあえることが大切だと考えています。

3つほどのベンチですが、それでお母さんやお父さんもひととき、くつろいでいかれる園庭になっていくとうれしいと思います。