炊きたてのご飯が食べられる喜び

保育園では2025年度から主食(白ご飯)を保育園で提供することにしました。

現代の子育て世代は本当に忙しく、大人も子どもも少しでも生活にゆとりと時間を持てるようにしたいと常々考えています。お家の方が子どもとゆっくり関わる時間とエネルギーが持てるように、保育園の準備や家事の負担を可能な範囲で減らしていくことが大切と考えています。

私自身が子育て真っ最中なので、子育ての大変さは身にしみて感じています。一方で子どもを育てる喜びや幸せも感じています。今この時代に子育てに奮闘している保護者の気持ちも考えつつ、同時に子どもたちに美味しく楽しくマナーよく食事が出来るようになってほしいと考えています。

「保護者が楽になることばかりしていてはいけないのでは?」という考え方もあります。
「大変な思いをしながら子育てをすることは、親として成長できる機会である」、「目まぐるしい日々の中で何とかやりくりすることは愛情の一つの形として子どもに伝わる」、等がそのように考える背景なのかな?と思います。

私は「何でもかんでも手間ひまをかけることが大切」とは思いません。「親と子どもがゆったりとした関わりができるためにポイントを絞って手間ひまをかけるべき」で、そのために必要な工夫はどんどん進めていくのが良いと思います。何から何まで楽をするのではなく、何かを辞めることで手に入れた「余裕」や「ゆとり」を子どもたちの方に注ぐので、結局「大変である」ことには変わりがないのです。

どちらの考え方もどこに重きを置くか?の違いだけなので、色々な考え方があって良いと思います。

保育園での主食提供は始まったばかりですが、いずれは子どもたちが自分で食べ切れる量を取るバイキング給食にも取り入れたいと思っています。もちろんやけどなどに注意をしつつ、子どもたちの様子を見つつ、無理のない形で「自分のことは自分でする」が出来るようになればいいなぁと考えています。